2025/05/27 16:34
一緒に育てよう!シャインマスカットの「種無し」の秘密 〜5月の大切な手作業〜
種無しぶどうの本当の作り方
シャインマスカットなどの種無しぶどうは、実は元々種があるぶどうなんです。それを「ジベレリン」という植物のホルモンを使って、種を作らないようにする特別な処理を行います。この作業を「種無し処理」と呼んでいます。
まるで植物とお話をするように、「種は作らなくていいよ、その代わり甘くて大きな実を作ってね」と伝える作業なんです。
5月下旬の大切な作業風景
小さな花房の発見
ぶどうの木を見上げると、小さな緑色の花房が顔を出しています。
この時期の花房はまだ小さくて、よく見ないと見つけられないくらいです。
「あ、ここにも花房があった!」と宝探しをしているような気持ちになります。
生産者の想い
「当社での種無し処理は実は2段階に分けて行うんです。最初にアグレプト液剤という薬剤で処理をして、その後に今日行っているジベレリン処理をします。どちらも花房の状態を見極めながら、一番良いタイミングで行う必要があります。
今回のジベレリン処理は、ぶどう作りで一番神経を使う作業の一つなんです。天気予報とにらめっこしながら、一番良い日を選んで作業します。一房一房に愛情を込めて処理していると、『今年も美味しくなってね』って自然に声をかけてしまうんですよ。」
2つの異なる薬剤を使い分けることで、より確実で品質の高い種無しぶどうができあがります。この丁寧な工程を経て初めて、皆さんがよく知っている甘くて大きな種無しシャインマスカットが完成するんです。
一緒に育てる楽しみ
この手間のかかる作業を経て、これから夏にかけてぶどうはどんどん大きくなっていきます。私たちが一房一房大切に処理したぶどうが、秋には皆さんの食卓に届くと思うと、とても嬉しい気持ちになります。
スーパーで見る種無しぶどうの裏側には、こんなにたくさんの手間と愛情が込められているんです。皆さんも一緒に、この小さな花房たちの成長を見守っていてくださいね。
皆さんと一緒に育てているシャインマスカット、秋の収穫をお楽しみに!
収穫2ヶ月前からご予約開始予定です。皆さん、しばらくお待ちください!